「ゆ、雄真、俺大丈夫か? 髪とか跳ねてないかな?」
「お前それを心配する程まだ髪の毛伸びてないだろ」
というかデート前の女の子かお前は。
……まあその、説明すると本日は深羽ちゃん提案の俺・ハチ・深羽ちゃん・雫ちゃん四人での合宿へ向けてのお買いものをする日。待ち合わせは毎度お馴染みオブジェ前。特に別々に行くこともなかったので俺はハチと一緒にそこまで行くことになったのだが、
「雄真〜、不安だ、手を繋いで行ってくれよ〜」
「キモイわ!!」
目的地に俺とハチが手を繋いで登場とか最早深羽ちゃんの計画所じゃない。――まあその、ハチが物凄い緊張をしていたのである。どうも雫ちゃんと……というのが異様な緊張を呼んでいるようだ。
ハチが雫ちゃんに対してどうしていいかわからなくなっているというのは前々から感じていたが、いざ行動に移すとまさかここまでとは。
「雄真、雄真、なあ雄真ってば〜」
「ええいさっきから何だお前は!! 何処の金髪ツインテールツンデレだ!!」 |