「ハチと小日向雄真魔術師団」、最後までお付き合い頂きありがとうございます。
あらためまして、筆者のワークレットと申します。
最終回に至って、最後ということであとがきという形を取らせて頂きたいと思います。



ハチと小日向雄真魔術師団
あとがき


『コンセプト』
そもそもは私のss処女作「ハチと月の魔法使い」の完結編、というのがコンセプトですね。
あれを書き終えた時には、もう完結編としてハチと雫が再会して、そして……という話自体の構想は練り始めていました。「ハチと月の魔法使い」のあとがきにもこのまま自分がssを書き続けたら、またいつか彼(=ハチ)の話を書くことがあるだろう、と既に発言していますが、まさにこのことでした。
ただ、あの頃に考えていた物よりかは遥かにボリュームが増えた長い話になってしまいました(笑)。間に2本挟み、オリジナル要素が相当加わり、尚且つ物語の時間枠に「MAGICIAN'S MATCH」というのを置いた為に色々なキャラクターが登場し、更にはそのキャラクター達のエピソード、etc...
結果として、今回のような物語が出来あがりました。


『オリジナルキャラクター解説』
・松永庵司
屑葉編の主要キャラの一人で、その屑葉編の鍵を大きく握っていた人。味方かなと思わせておいて敵で、でも結局味方だった(笑)人。
全体を通じて緊張感の無さがほぼ一貫するキャラです。戦闘中だろうがため息ばかりついて、口癖は「面倒臭い」。結構流されるままのヘタレ。……でも緊張感がないのは、彼の過去がもっと壮絶だった為にこの程度じゃ緊張もしなくなったからなんですよね。そして本当にピンポイントにふっと格好よさが光る。更に一目見ただけでその人がどんな人間かが大体わかってしまう程、人を見る目がある。
普段駄目で、でもこの垣間見える格好よさが光るキャラというのが書きたかったんですよ。
時折語る彼の言葉は、中々に深いです。それも全て彼の過去の経験から来る物。
筆者は好きですよ? このヘタレと格好よさのギャップ(笑)。そもそもギャップ感のあるキャラって好きなもんで(笑)。
一番好きな所は、Scene34で、友香、姫瑠、杏璃、琴理と戦った時、友香の話し合いを持ちかけられた後の「――舐めるな、餓鬼が」の一言。あの一言だけなんですよね、重く、冷たい口調って。彼の過去や根っ子が一瞬垣間見える感じが凄い好きです。何だ筆者として自画自賛か(爆)。

・柚賀屑葉
本作のメインヒロインの一人。……なはずなんですが、少々影が薄いのはストーリーの展開上。これは筆者の腕の問題ですね、スイマセン(汗)。屑葉編に突入してもそこまで登場シーンが多くなるわけじゃなかったという何ともいやはや(笑)。
どちらかと言えばこの人は屑葉編が終了後、少し性格が変わってからの方がキャラが立ちましたかね。何故か空気が読めなくなったというか控え目に暴走するというか(笑)。でも何だか断り辛い周囲。憎めない……美味しいですな!
また筆者も覚えていないのですが、彼女見た目の容姿的な可愛らしさが一級品でそれ以上にバストサイズが超一級品という。この設定は果て何処から来たのか覚えてないんですよ(笑)。何故そこを屑葉で強調したかったのか。永遠の謎になってしまいましたが、まあプラスになっているので良しとします(笑)。

・相沢友香
本作のメインヒロインの一人。初登場は前作「彼と彼女の理想郷」で、その時に軽く出演しておいて実はその時に今回の為のフラグが既に立っているというとんでもないキャラ(笑)。当時のあとがきにも書いてますね、覚えておくといいことがある、と。あの頃から彼女(と恰来)の物語の大筋は決定していました。
容姿・中身・能力、何処も彼処もハイレベルなパーフェクトガールかと思わせつつ、自分の恋愛関係になると少し初心になり、一生懸命になって少し周りが見えなくなってみたりという萌えポイントも見せてくれる結局はパーフェクトなガールだったりします(笑)。
ただそのパーフェクトっぷりが駄目なのか、少々人気は他のキャラに取られてましたね(苦笑)。可愛いと思うんだけどなあ。駄目ですか友香は?(笑)
個人的にはこの人はScene55のOPでおバカさんになってる所と(爆)、やはり恰来・友香編のクライマックスのシーンが一番好きです。

・土倉恰来
恰来・友香編の主人公……と言えばいいんですかね? 私の作品には珍しい、全編を通じて出演、物語に大きく関わる男性キャラでした。Scene1から問題を匂わせておいて完全に解決するのはScene63という。ある意味一番大きいかもしれない。
キャラクターも中々に個性的なので書き易く出演させ易かったのもよかったですね。日常パートではクールで無関心、人との触れ合いに不慣れででも純粋。そこに一握りのボケが入ることでかなり筆者としては書き易いキャラになりました(笑)。主人公である雄真とは全然違う感じにしたのが良かったのかも。
また雄真とは違うそのクール加減から来る格好よさもありましたね。MAGICIAN'S MATCHの戦闘中に醸し出していた威圧感。彼は可菜美辺りと同じで、威圧感が強いタイプです。
彼は一度こういうキャラを書きたかった、という所から生まれた人ですね。キャラクターの性格から、エピソードが生まれていきました。個人的にも実に納得のキャラでした。

・月邑雫
初登場はStory1。その記念すべきStory1のヒロイン、そして今回再びヒロイン。
完結編ということで再登場しハチとの物語アゲインなのですが、よくよく見ると残念な子ですねこの子(苦笑)。溜 め 込 み 過 ぎ だ ろ !
ギャグ要員でもないので、筆者は萌えポイントが自分で書いていて見つからないという(爆)。おい春姫と同じ路線に行きそうだぞ!……まあ、良い子は良い子なんですけどね。可愛くて一生懸命で。何故ハチを好きになったのか。そこと溜め込み過ぎが雫の欠点なのでしょう(おい)。
うん、自分でも言ってたけど、雄真を好きになってれば良かったのかも。それはそれで凄い話になるけど。

・梨巳可菜美
本作最強の「サブキャラ」。そうです、この人メインヒロインとかじゃないんです。出会いから成長、心の変化のアフターまで場合によってはメインのキャラよりかしっかりと描かれていますが、サブキャラなんですよ(笑)。
そもそもはMAGICIAN'S MATCHというイベントを作品として書くに辺り、どうしても今までのキャラ、ヒロインや物語の主軸として関わるキャラの他にも固有のキャラが必要だな、と思ってメンバーにいないタイプのキャラを勢いで作ったのが始まり。Story3の最後、次回作予告の時点では何の予定もなかったんです(笑)。
で、雄真の仲間にこういう人、いませんでしたよね? 結果としてドSの風紀委員美少女が生まれました(爆)。
リトバスの佳奈多に似てる、何て指摘もありましたし、そもそも筆者が佳奈多が好きなこともあり登場当初は似ていましたが、気付けばしっかりとオリジナルの色を出すようになりましたね。キャラクターの成長というか。
ドSはドSですが、心を開けば仲間想いの優しい子。行動力も高く、頼りになるタイプ。それでいて垣間見える女の子らしい可愛らしさ。何だもう完璧じゃないか!……と、まあ筆者が物凄いお気に入りなので随分と作中でも贔屓して書かれていたと思います(笑)。
未だに再構築ではぴねす! を書くなら雄真と彼女をくっつけたいと思う程。可菜美可愛いよ可菜美。

・武ノ塚敏
瑞穂坂学園魔法科三年C組。小日向雄真魔術師団で、サポートに秀でる男子。
今回の物語の中で、後悔したカテゴリーの一つが彼です(爆)。可菜美のエピソード、心境の変化等に試合を通じてのパートナーがやはり必要だったので書いたのですが、特徴が薄い(汗)。もうちょっとどうにかしたかったんですがどんなに考えてもどうにもならなかった……
悪い子じゃない、いや寧ろとても好感の持てるキャラクターなんですが、何だろうかこの物足りない感じ(苦笑)。キャラ設定って難しいな、とあらためて感じることになったキャラでした……

・法條院深羽
可菜美に後一歩及ばないものの、強力な存在感を持っていた「サブキャラ」。そうなんですよ、この人もそもそもはサブキャラなんです。人気投票やったら二位とかになってたけど!(爆)
そもそもは瑞穂坂学園、戦力が最初から集まり過ぎていたのでとりあえず伊吹は理由つけて応援側に回そう、ああでもそうなると二年生って伊吹以外誰も強い人いないってあまりにも変だな、という葛藤から生まれた人。
なので、最初はそこまで登場シーンも多くなく、元気一杯の可愛い後輩、位でしか私も考えていませんでした。でもそれから何のイベントもないのもうーん、と思いメインの物語(屑葉編・恰来&友香編・ハチ&雫編)が本格的に始まる前に軽くキャラ立たせるか! ということでScene19〜の第四回戦でイベントを立てて、友達想いな個所や雄真に憧れを持つ(こっちの方が大きかったな(笑))フラグを立たせた途端まあどんどん全面に出てくるようになりまして(笑)。
藍沙もそうですが、二年生組は雫との絡みも考えて人数を用意したんですが、深羽に至っては雄真との絡みもあり本当に予想以上のキャラクターになってしまいました(笑)。意識して書いてはいなかったんですが、純粋な後輩キャラって原作からもいませんでしたからね。照れ方惚れ方もストレートだったし、その辺りもよかったのかも。

・粂藍沙
藍沙っち。そもそもはやはりMAGICIAN'S MATCHで味方にあらたな固有キャラ、そして二年生にも少しは必要だろうと思い深羽の相方として書かれたのが始まりです。
天然で丁寧語さん。深羽の親友で深羽のことを友人としてとてもよく想っている。ええ、全部特に何も考えないで出来た設定でしたよ(爆)。唯一考えてつけた設定が微ロリっ子の設定。年下でこのキャラタイプなら微ロリっ子だろう、という筆者の勝手なイメージが(笑)。雄真とのフラグがまったく立たない、というのも微ロリっ子である理由にあります(おい)。

・真沢姫瑠
初登場はStory3で、そのStory3のメインヒロインでした。
前作終了後、無事雄真達と一緒に進級、雄真と春姫と同じクラスに。前作のエンディング時に宣言した通り、雄真を諦めることなくアタックを続ける、好感の持てる可愛い子。
姫瑠に関しては、前作のヒロイン、そしてしっかりと前作で全面的に書いたので、今回はそこまで出演シーンは多くない……ようにしようと思っていたら途中で少な過ぎなことに気付いて補正したのはここだけの話(爆)。
一途ですねえ。Scene15で雄真に選ばれて飛び跳ねて喜んだり、Scene54のデートシーンで雄真から手を繋がれて照れちゃったり。可愛い姫瑠もちゃんと書けてよかったなあ、と思います。

・瑞波楓奈
初登場はStory2。その可愛らしさは今作も健在。
今作でもちゃんと雄真達と関われるように、特別枠という形でMAGICIAN'S MATCHに出場、活躍しています(そもそも楓奈が本気を出し続けてたら楽勝楽勝で進んだんじゃないのとかは禁句だよ?(爆))。
雄真との関係も相変わらずで、一歩間違えたら雄真はコロリと春姫を捨てて転がってしまうのではないかという距離に(笑)。雄真も言ってますが、だって完璧なんですもの。もう楓奈でいいか!(おい) 今回しかもセクシーショット(小説だからショットと言って良いものか)までありましたからね。楓奈可愛いよ楓奈。人気投票一位も納得というか筆者としては非常に嬉しかったです。
また、今作でどうしても書きたかったのが「キレる楓奈」。既にStory3終了後の予告で書かれていましたが、Scene32で今までにはない、ストレートな怒りを爆発させるシーン。誰よりも友情を大切に想う楓奈だからこその怒り。楓奈の新たな一面が書けて結構満足しているシーンの一つです。

・葉汐琴理
初登場はStory3。前作の影のヒロイン。
今作での復帰、そして完全に仲間としての参戦の仕方は大よそ前作の予告の時点で決まってましたね。予告にもハチとのやり取りが書かれてますし。
しかしですね、ここで私は発表しなくてはいけない。――何があれって、琴理は雄真に惚れる予定は本来なかった(爆)。雄真の為に何かしたいという想いが強い、という設定も確かに予告の時点で頭の中で描いていましたが、それはあくまで仲間としてであって、恋愛対象としてではなかったんですよ。最終的には最後まで仲間、友人というカテゴリーで純粋に何処までも積極的に助けてくれる貴重な存在、という立ち位置の予定でした。……が、いざ復帰後、スポットを当てた話であるScene18を書き終えて公表したら、「琴理は雄真を恋愛対象として狙っている」というコメントを貰い、言われて読み直すと確かにそう読めてしまい、じゃあそうするか、と思って書いたら物凄い速度で琴理の想いが大きくなってしまい、もう止められなくなった――という結果なんです(爆)。
今となっては、恋愛対象として考えるようになって良かったかな、と思います。だって可愛いじゃないですか、乙女モード(笑)。
キャラクターとしても、最終的にモード使い分けという形に落ち着き、とても書いていて楽しいキャラになりましたね。特徴のあるキャラは書いていて楽しいし書き易い。
また雄真との「ツーマンセルのパートナー」という立ち位置も独特でいいですね。他のキャラとはない距離感。……まあ、結果として乙女モードが生まれたわけですけど(笑)。雄真への想いもストレートで好感が持てます。琴理可愛いよ琴理。

・仁科麻貴
瑞穂坂学園魔法科三年生。
柏崎に続いての悪役か!!……と思わせておいて、決勝戦直前ですっかり丸くなって再登場。……雄真のハーレムワールドの仲間入りとか言われたな。あれだけで言われるとかもうどうにもならん所に来てるんだな(爆)。
無理に書く必要性もなかったかもしれませんが、一応ひと騒動起こしたキャラですから、その後の様子が少しあってもいいかな、と思い書きました。勢いで書きましたがいい感じで締まりましたね。可愛いじゃないっすか麻貴ちゃん。
いやでも流石にいちいちこの人までハーレムルートを書くのは勘弁して下さい(笑)。

・加々美三津子
初登場はStory3。瑞穂坂学園魔法科三年C組。
そもそもは前作から困った時の数合わせ、的なキャラでモブキャラだけどでも名前とかちゃんとした台詞とかが必要な位のレベルのキャラが必要で書いたキャラだったんですが(前作のあとがきでは触れてもいないキャラですね(笑))今作はその要素を受け継ぎつつ、大分キャラとして立ってくれました。
今回の役割は「仁科さんがどんな人だか教えてくれる人」「リレーの授業の時にC組に速い人が足りないので陸上部のエースになる」位だったんですが、ハチの風呂場覗き未遂事件の時に美少女設定が出来てしまい、美少女になってしまったので雄真との関係が一歩進むという。ハーレムワールドまで後一歩?(爆)
ちょっとだけSっ気がありますが、雄真のことをゆーくん、と呼ぶやたら可愛い感じに筆者も惚れた(笑)。
これからもキャラに困ったらミッコに色々やってもらおうかと思ってます(笑)。

・柏崎憲吾
初登場はStory2。作中の説明にもあるように、クライスと契約して最初の実習でカウンターレジストでぶっ飛ばされた人。
そして本作では実に残念な立ち回りの人。この人だけですね、小日向雄真魔術師団でどうにもならなかったの(笑)。まあ世の中こういう人もいるよね、ってことで(何じゃそりゃ)。

・野々村夕菜
松永庵司の隣の店で「Rainbow color」という魔法小物を扱うお店を経営する人。まだ若い(=聖達と同い年)ながら繁盛させてるその腕は本物。あまり頭は宜しくないですが魔法使いとしての才能も高い。素の状態で暴走した屑葉と互角にやり合えるとか中々出来ることじゃないはず。
この人は存在だけはStory2「この翼、大空へ広げた日」で書かれてましたね。聖の言葉から。一本Storyを挟んで今回でついに初登場。そのStory2でテーマの一つとして挙がっていた魔属性過剰症を克服した人ですね。
可愛らしいほんわか天然さんで、キャラとしてもシンプルで書き易く、それでいて困った時にいくらでもボケさせることが出来るという筆者としては嬉しいキャラでした(笑)。そもそもは過去編のキャラクター陣を考えた時に、ストレートなボケ役が必要だな、と思って生まれたキャラです。
まあ、あらためて書く必要性もないかとは思いますが、過去編、主要キャラです。

・クライス
初登場はStory2。主人公雄真のマジックワンド。
その天と地の開き程ある性格のギャップは相変わらずで、普段はボケて雄真にハーレムキングを促すエロいワンドという言葉にしたら最低のワンドですが(爆)、真面目な時に語られる言葉、そして緊迫した場面での精神的強さはその普段との差もありかなり光ります。屑葉編で暴走した屑葉と対峙した時の問答、そして深羽とのデート時、雄真に将来のことを語るシーン、etc...
これだけ差があっても受け入れられる、筆者としては非常にありがたい存在です、相変わらず(笑)。クライスがいれば笑いもシリアスも両方出来る。
本当、雄真のワンドは彼にして良かったと書く度に想いますね(笑)。雄真は何回ツッコミ入れましたっけ、黙れ俺の後ろ、って(爆)。

・成梓茜
初登場はStory3。前作では雄真達のクラスの副担任でしたが、進級に辺り雄真達の正式に担任になりました。教師二年目で三年生の担任ってないだろ、とか思いつつそれは茜の才能補正でまあいいや、と(爆)。
今回は初登場の前作に比べ、色々な彼女の顔が垣間見えました。おふざけで雄真に迫るお茶目な所だったり、意外なる過去、子供の頃の様子とか。
教師としては相変わらず頼りになる素敵な先生です。この性格で美人でスタイル良くて若けりゃそりゃ人気になるだろ(笑)。私も学生時代こんな先生に出会いたかった……

・七瀬香澄
初登場はStory3。前作の最強のサブキャラ。
既に前作を書いている時から、Story4からはOasisに就職する、という設定は決まっていました(笑)。流石に前作程じゃないですが、同年代の仲間とはまた違った距離で雄真を助けてくれる素敵な姉御っぷりは変わらず。
Scene28、Scene50辺りも勿論格好良いですが、やはり今回で言うならばScene46で見せた懐の大きさでしょうか。
そりゃあれじゃみんな何かあったらこの人に相談したくなるわな(笑)。
また前回からこの人の過去の話を何処かで書きたいな、と思っているのですが、よく考えると少し悲しい話なんですよね。最後、愛した人は病気で死んでしまう。
香澄が魔法使いになった理由、チャーハンが得意料理になった理由。「泣き虫」だった頃の香澄の物語、いつか書けたらいいなあ、とはやっぱり思いますけどね(笑)。

・静渕冬子
初登場はStory3。瑞穂坂学園魔法科OG、及び聖達の仲間。
特別登場シーンが多いわけじゃないですが、その独特な性格、そしてその高い実力をしっかりと見れるシーンが書けました。茜も作中で語っていますが、ここまで何でも出来る人は他にはいないですね。本人は出しゃばるつもりがなくとも結局茜や聖達は頼りになるから頼ってしまう。結果の登場ですかね(笑)。
雄真辺りと絡ませると面白そうだな、とか思うんですが中々遭遇するシーンが作れない(苦笑)。

・史垣さつき
瑞穂坂学園魔法科OG、及び聖達の仲間。
立ち位置としては、ムードメーカーといった所。良くも悪くも元気一杯で、明るく前向きに。何となく憎めないタイプ。……ちょっと違うんですが、深羽辺りと性格は似ているかもしれません。何だかんだで友情にとても熱いタイプ。男女問わず友達は多いが、その雰囲気よりか恋愛感情は奥手で古風で一途。書いたら可愛いですよ?(笑)
過去編主要キャラの一人です。

・沙玖那聖
初登場はStory1。月邑家に仕えていた魔法使いで、現在は雫の保護者的な役割。
雫とは違いStory2でも活躍した聖ですが、今回もしっかりと見せ場あり。やはり最初から構想にあった後枢との決戦でしょうか。ハチと月の魔法使いの完結編、ということであの決戦、決着方法は何の迷いもなく決まりましたね。
格好良く強くなってしまうのは、やはり私がお気に入りだからでしょう(笑)。これからも頼りになる素敵なキャラクターとして描いていくつもりです。

・蘭堂美由紀
瑞穂坂学園魔法科OG、及び聖達の仲間。
典型的な「お嬢様」。魔法に関する家ではないですが属に言う財閥の娘で、口調も正に。学園生の頃は世間知らずでよく弄られてました。弄られる系統のキャラです(笑)。
実力も攻撃側に少々能力が偏っていて四天王には選ばれていませんが、その偏った攻撃力は圧倒的で、戦力としても大きな存在でした。
過去編、主要キャラの一人です。

・沖永舞依
初登場はStory3。Oasisのパティシエール。まだかなり若いがその腕は相当の物。何だかんだで雄真をハーレムキング、と最初に呼ぶようになった人(Story3参照)。
立ち位置は基本前作と同じですね。日常パートではひたすら雄真を弄り、偶に弄られ。そして不意に不思議な真面目な空気を醸し出す。
何と言っても今回はScene48で雄真を励ますシーン。自画自賛になりますがこのシーン大好きです(笑)。「雄真くん、頑張れ。沖永舞依さんは、君のことを応援してあげるぞ」の台詞が特に。普段の何気ない感じで、でも優しく抱きしめられてこれ言われるんですよね。素敵過ぎる。
また今回はチラリと彼女の心の影が垣間見えたりもしましたね。この辺りはまた今後。

・美風
法條院家に代々伝わるワンドで、現在は深羽のワンド。
彼女に関しては何の迷いもなく出来ましたね。直ぐに淑女な性格にしようと。普段こそ同じく親から受け継がれているクライスとはギャップはありますが、いざという時は共感出来る、みたいな感じに。
ちなみにクライスのことをゼンレイン殿、と呼ぶのは何となく決めました。語呂的に誰かに呼ばせてみたかったんですよね、ゼンレイン殿、って(笑)。

・円藤あかり
瑞穂坂学園普通科二年、及び生徒会役員で役職は会計。
恰来と雄真が友香を尋ねに生徒会室に行くにあたって誰か役員も登場させなきゃ、と思って書いたのが彼女。元気一杯、でも締める所はきっとちゃんと締めれるメリハリある可愛い子。
本当はね、他にも色々役員キャラ考えたんですよ。穏やかな副会長(魔法科三年・男子)とか。でも出す暇なかった(笑)。

・瀬良孝之
・クリスティア=ローラルド
二人共初登場はStory3。最初の構想では登場予定はなかったんですが、あの展開なら……と思い、ゲスト出演させました。作中では描きませんでしたが、二人の仲は順調です(笑)。
また光山が抜けたことにより、そのまま二人も前作よりも一つ、ナンバーが上がっています。細かい所ですが。

・剣崎拓郎
瑞穂坂学園魔法科教師。二年生、深羽のクラスの担任。
ここでわざわざ書く程の出演量でもないのですが、この人はしっかりとした設定があります。そもそもは過去編の主要キャラで、過去編主人公・成梓蒼也の担任だった人です。
なので変に固まることなく、素直に綺麗にキャラが書けました。中々書く機会がないとは思いますが、格好良い人ですよ、この人(笑)。

・柚賀家の人々(母・その母の再婚相手)
いや別にここに書くような人でもないか(爆)。
再婚相手に至っては出演は強姦未遂のシーンのみという何とまあ最低な。一歩間違えたら違う方向性の話だ(笑)。

・相沢家の人々(友香の母・兄)
素敵なお母さんとお兄さんですね(笑)。実に愉快な一家だと思う。……お父さんが出てこないのはキャラ設定が思い付かなかったからとかじゃないよ! 出す暇がなかっただけだよ!(爆)
そしてちゃんと心の底では二人共友香のことをとても想っているというまた素敵な。この二人は直ぐに恰来の正体を見抜き、それとなく二人の後押しをしていました。ちゃんと友香が自分で見つけた、と思えるように、と。
まあ初心な友香を弄って楽しんでいた、というのも十分にあるでしょうけどね(笑)。

・矢鞘時祢
アイウォッシュ・フロム・セカンドフロアーズの主力メンバー。最前線のアタッカー。洋弓という独特のワンドを使いこなすその実力は一級品。後述の嘉田達幸とは恋人同士。
杏璃の中学時代の仲間。杏璃は絶対友達出来易いタイプだから、過去に思い入れのある仲間がいるだろう、と思って考えたら直ぐ設定は決まりましたね。ツンデレです。杏璃もツンデレなのに何故かツンデレです(笑)。でも個人的にはしっくりくるから不思議。
杏璃と同じく典型的な照れ屋。恋愛は初心で一途。で、勝気で負けず嫌いで友達想い。おい何処まで同じなんだ!(爆)……違うのは、杏璃よりも結構冷静になれる個所が多い所、それから学業の成績は良いです。書いてないですが結構料理とかも出来るタイプ。きっと「材料が余ったから作っただけなんだから!」とか言いながら達幸にお弁当を作ってくるんでしょう。やばい可愛いじゃないか(笑)。

・嘉田達幸
アイウォッシュ・フロム・セカンドフロアーズの主力メンバー。生徒内のリーダーは彼。前述の矢鞘時祢とは恋人同士。
杏璃の中学時代の仲間その2。頭がよく回転も速いが速過ぎるが為にその作戦やセンスは奇抜。特にネーミングセンスは人とはずれていてあきらかにギャグ風味の名前を本気で格好良いと思っている。でも何だかんだで仲間想いで友情に熱く、決める所はしっかりと決める。だからこそのリーダー、誰もが認める存在。
中心人物ですが、やはり敵チームということで、ギャグ要素を混ぜた結果が彼ですね(笑)。そうはタコのカルパッチョ、での再登場は個人的には熱かった(笑)。こういう人は雄真の周囲にはいないので個人的にはもうちょっと近くに置いてみたいな、なんて思ってみたりしてます。いや設定上難しいけどね?

・アイウォッシュ・フロム・セカンドフロアーズ、その他メンバー
主力では一番性格がまともなのがシェリア。留学生という設定で、日本語はペラペラですが文章にする時、名前をカタカナ表記で呼ぶのが特徴。チームのまとめ役、ツッコミ役。
千佳はムードメーカー。元気よくボケを入れて来るタイプ。語尾がよく伸びる。
南は冷静にボケに便乗するタイプ。見た目は大人しく真面目そうで実際そうなんですがでも便乗するのが好き。
人数は少ないですけど個人的には上手くバランスが取れたかな、と思ってます。書きませんでしたが、もっと日常風景とか書いたらシンプルに面白そうで。

・暁凛
東氏草学園の選抜メンバーで、Scene16でハチを助けた琴理の援護をしたフードつきコートの女の正体。接近戦タイプで、長刀式ワンド「紅時雨」を扱う。
今作で大きな謎を残したまま終わった少女。何故彼女は瑞穂坂学園を助けたのか? 何故彼女は雄真のことを知っているような素振りを見せたのか?
その理由は次回作以降に明らかになっていく予定です。結構な重要人物よ?(笑)

・鍵末
どうも私の作品には明らかに負けるっぽい悪人しか出てこない気がする(爆)。

・華能生尊氏
聖・華能生魔道士軍の主力メンバー。兎に角高らかに笑う癖があり、何につけてもフハハハ、と笑ってから言葉を発することが多い。性格も豪快でオーバーリアクションもやはり多い。そもそも華能生が武道の家ということもあり、体格はかなり良い。才能も高いがまだ信哉に簡単に見抜かれる辺り、未だ成長途中かと思われる。
やはり雄真の仲間にはいないタイプで、豪快で暑苦しい野郎タイプ。普段こそウザイものの、でもこういう人って仲間想いだったりするんですよね(笑)。何だかんだでだからこその聖・華能生魔道士軍なんでしょう。
やっぱりこういう人は書き易いですね(笑)。

・華能生空
聖・華能生魔道士軍の主力メンバー。敵チームの中では唯一特別枠でちゃんと設定付きのキャラ。尊氏の姉。可愛い物、人が大好きで、気に入った物、人はとりあえず抱きしめたくなる抱擁魔。弟よりか大人な分、しっかりしてる……のだが結局似たり寄ったり、場合によっては弟以上に駄目な人(笑)。でもつまりは優しいお姉さん。
この人は尊氏の存在を考えて性格を当てはめました。尊氏より大人な部分、子供な部分、色々あってまた尊氏とは違う感じの人に。やっぱり雄真の周囲にはいないタイプになりましたね。作中では描かれてませんが、とても綺麗な人です。恋愛とかになるとどうだろ。やっぱり子供っぽくてでもピンポイントの大人っぽさにドキッとするタイプですか。アリだな!(爆)

・千縞青芭
聖・華能生魔道士軍の主力メンバー。華能生尊氏の従者。神道の血を引き継ぐ圧倒的な力の使い手。
恐らく今回の敵側で一番エピソードに力が入っていた人。何せその回想シーンだけでほぼ一話終わる回がありましたからね(爆)。
やはり何だかんだで雄真の周囲にはいないタイプでした。クール、何処までもクール。クールのまま激しいツッコミ。そして力の愚かさを知っているからこその、生まれた優しい気持ち。自分の力を、愛すべき人達の為に使うことを覚えた強き想い。――結婚しろと言われて命令だからと素直に従う位、華能生の一族には感謝しています(笑)。まあ青芭本人が雄真を気に入った、というのは確かにありますけど。純情なんですよね。だから可愛い(笑)。
一部に熱烈なファンがいる素敵キャラ。何故あれだけの登場で。いやマジで。雄真とのデートも近いか?(笑)

・聖・華能生魔道士軍 その他メンバー
愛子は春姫のような存在ですね。彼氏いないので病んでません(爆)。
陽由香はお姉さんタイプ。格好良い女子。
伊予は元気ある天然癒し系。多分微ロリ(爆)。
元は男のツンデレ(笑)。何だかんだでチームの為に頑張る人です。
愛子・陽由香・青芭が特に仲良しで、三人共ツッコミがちゃんと出来るタイプなので、その辺りが上手くチームのバランスを取っていますかね。ちょっとだけ日常シーン書きましたが、この三人のシーンは何となく書き易かったです。

・華能生家の人々
この一家は幸せそうだなあ、と書いていて思った(笑)。一家で大富豪大会とかありえないだろ(爆)。
でもだからこそ出来た、青芭に対する心からの救いの手。素敵な夫婦なんだと思います。
実力的にも書く機会はなかったですが、空の強さを見る限り中々高いはず。……しかし一家そろって似たような性格とか近くにいるのは合わないと辛いな(爆)。

・芽口則雄
ブレイブナイツの選抜メンバー。実力的には杏璃と同じ努力の人。有名な魔法使いに努力の末弟子入りし、その特殊な魔法を少しですが扱えるようになっています。
性格も冷静な時はとても良い人で、事実友達は多い。でもいざという時のうざったさは異常で、恋愛感情を抱いてくれる女子は中々おらず。まあ当人は友香一筋だったのでそれは構わなかったでしょうけど。
キャラ的にもストーリー的にも恰来&友香編の引き立て役としてとても素敵なキャラでした。雄真の仲間にはハチが似てますがちょっと違うのでやはりいないタイプですが、何となく仲間として書く気にはなれないですね、この人。何故でしょう(笑)。個人的に涙を背中で隠す最後が自画自賛ですが良かった。

・立花結羽里
ブレイブナイツの選抜メンバー。雄真の昔の友人で、その頃雄真に惚れて可愛さに磨きをかけて再会し、雄真にアタックする前向きガール。
ブレイブナイツ戦は、最終的に則雄と戦って友香が恰来に対する想いがハッキリする、というのがテーマだったんですが、同時にハチと雫に対する切欠というか、そういうのを抱かせるフラグも必要だったので、ハチの昔の知り合い=雄真の昔の知り合い、ということでキャラを構築した結果こうなってしまいました。何故雄真の女の知り合いは皆可愛くてスタイル良くて雄真に惚れてるんだ! いや書いてるの私ですけどね!(爆)
えー、キャラとして姫瑠と凄い被ってるのでとても難しかったです(苦笑)。困った困った。

・ブレイブナイツ その他メンバー
このチーム、全体的に一発にしては惜しいキャラが揃ってるんですよね(笑)。則雄と結羽里以外は全て即興で作ったキャラでした。
実夏の短気淑女はもう展開がベタですが書いていて楽しかったですね(笑)。彼女はそれなりに設定があって、少し歳の離れた実の姉が通う学園の理事長を務めています。結構なお金持ちの家の子。なので大学も魔法科には進まずに経営学部に進む予定(結羽里が彼女が魔法学部にはいかない、と言っていたのはこの設定から)。
雄真と付き合ったりすると絡むとどうなるんでしょうかね。ちょっとハーレムモードになると蹴られて雄真が謝って誠意を見せると甘えてみたり? やばい可愛いな(爆)。
陽菜はツッコミ役。特徴がなかったので関西弁にしてみました。何となく楓奈と仲良くなってみたり。
早季は物静かなドS。天然……の設定なんですが、あれ多分狙ってるだろ(笑)。
まぎりんは逆に完全なる天然。家が古風で、普段着は着物。で、今時の知識を勘違いして身につけてしまっているタイプ(笑)。ただこのチームで基本戦闘力が一番高いのはまぎりん。名家の娘さんですし。まぎりんは最後に出来たキャラなんですが何となく一番お気に入りですね。あだ名思い付く位だし(笑)。
恵は何となく立ち位置的に短気淑女のサポート役というか(笑)。いざという時にこういうおどおど感があるキャラがいるとボケが光る。
弐句さんは完全に他のキャラに存在感を喰われました(爆)。筆者としてもここまで来るとどうでもいいキャラに(待て)。

・呂穂崎史織
許久藤学園のエース。天才故に天才の孤独を持ち、その最中ハチに出会い、純粋なハチに恋をして、ふって、再会して、ふられて、一歩大人になる子。
この人は物語が先に完全に出来てしまってから考えたキャラだったので、逆に当てはめるのがちょっと大変でしたね。よく出来た優しい子として描いていますが、筆者としては中途半端でこんなんでよかったかなー、という思いもありました(笑)。
口調もここまで来ると誰かしらに似てしまうので何とも最早(苦笑)。

・後枢隆彦
貴重な再登場する悪役(爆)。まあ再登場しても悪役でしたが。
言ってしまえば聖の引き立て役に過ぎない人。……実力、あるんですけどねえ(笑)。

・錫盛美月
法條院家使用人部メイド課係長及び第二班班長並びに法條院家次期当主法條院深羽の従者(長えな(爆))。
一癖も二癖もある美人メイドで、パーフェクトメイド理論を掲げており、メイドだから、の理由でどんな問題も片付けようとし、事実それを片づけるだけの実力を持つとんでもない人。最後にフフフ、と笑うのが癖。
そもそもの切欠は「とんでもないメイドさんを書きたかった」という勢いから始まったキャラです(爆)。ただ生まれると同時にほとんどの設定が直ぐに決まりました。流石メイド(おい)。正直、書いていてとても楽しかったキャラですね。登場シーンからボケを書きましたが、書いていて凄い気分が良いんですよこの人(笑)。
そして最後まであのノリかと思わせつつ、少しだけシリアスな謎を残して終わります。――組織の人間。
これに関してはここではやはり深くは書けません。今後の展開をお楽しみに。

・伊多谷久琉未
初登場はStory3。最終回でチラリと登場していました。ほぼ今回初登場の様なものですね。
Sっ気溢れる愉快なお姉さん。兎に角弄り方が用意周到で言い方を変えれば酷い(笑)。自由奔放でやりたい放題なのに何処か憎めないのは根っ子にある優しさがちゃんと見える人だからでしょうか。弄りの内容もエロいのが多くクライスが女になって人間になったらこんな感じか、とか少し思ってしまったり(笑)。
能力的に見ても全体的に相当高いですね。頭の回転も速く(興味の無い物に関しては恐らく相当遅い)、身体能力も魔法使い相手に肉弾戦で普通に戦ってる時点で相当。そして魔法使いとしての実力。
外見もレベルは超一流。あまりオリキャラの外見設定はしない主義なんですが、この人は何となく長い黒髪、という設定にしたかったんです。本当に何となくですが。
今作では、「組織」という存在をしっかりと見せつけておきたいというか、入口というか。そんな感じにしたかったので結構なインパクトの残す登場をしています。彼女は前作の初登場時から組織の人間である、ということは書いてありましたしね。
組織というカテゴリーにおいて、今後も重要な局面で登場するのではないでしょうか。多分ですが。また彼女に限ったことじゃないですが、どうして組織で活動しているのか。その理由も、いつかは明らかになるはず。


『ストーリー』
三つの物語――屑葉編、恰来&友香編、ハチ&雫編の三編がMAGICIAN'S MATCHというイベントを通じて進み、それぞれの物語がリンクしつつ収束していく、という物語でした。

まずは屑葉編。
三つの中で一番最初に始まる収束する物語で、見方を変えれば他二つの途中過程のような話(汗)。
そのせいか、どうも周囲が頑張る話になっていますね。無論最後は屑葉と庵司それぞれの活躍で終止符が打たれるわけですが。
物語自体は途中怪しい部分もありましたが(爆)綺麗なハッピーエンドを迎えました。

続いて恰来&友香編。
正直、今作の中で一番力が入っていたのはここで、一番良く出来たと思っているのもここ(笑)。物語の最初の方から二人の物語はストーリーに沿って進行しており、MAGICIAN'S MATCH、屑葉編を介し、最終的に直接問題と対峙し、ハッピーエンドを迎えます。
自画自賛になりますが、中々ないですよね。前作で既に解決の為のフラグが立つとか(爆)。

最後にハチ&雫編。
最初に書いていますが、そもそもはこの二人の為の物語なんですよね、今作は。その割にはダークネスな話になり、最終的にはハッピーエンドでは終わらないという(爆)。
それでも、未来のあるエンディングにしました。二人の物語は、ここからやっとあらためて始められる。これから先私が二人のことをどれだけ書くかはわかりませんが、新しい二人の一歩は前向きで、確実な物となっていくでしょう。
そういう意味では、その一歩を踏み出す為の物語だったのかもしれません。

今作はStory2、3とは違い「雄真と特定の誰か」ではなく「雄真と特定の誰かと誰かの二人」という形で更にそれが三つ織り交ざるという非常に書いていて難しい話でした。雄真が終止符を打つ話は実はほとんどありません(爆)。お前主人公だろう。まあ過程で色々加わってはいましたが。
更にこの長さ。キャラクター、エピソード数、恐らくこれ以上の物を書くことはないんじゃないかと思う位の量でした(笑)。だからですかね、時折穴があったのは(爆)。


『最後に』
ああ長かった。凄く長かった。何でこんな作品書いたんでしょう私(笑)。
個人的にはでもこれだけの長い作品を書き切った、というのはとても良い経験になったと思います。
途中リアルライフの事情によりペースが落ち込みましたが、それでも完結出来て本当に良かったです。
感想を下さった皆様、応援して下さった皆様の存在が大きかったのは言うまでもありません。
あらためましてこの場を借りてお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。

さて次回作。
次回作は前々から言っているように、Story4.5という位置づけの、アフターショートストーリー集です。
今作で登場したキャラクターから選抜して、スポットをあてた物語をいくつか書きたいと思います。
個人的に少し落ち着きたいので(笑)、ペースに関しては期待しないで下さい。
遅くなったとしても、しっかりと書きたいな、とは思っていますので。
予告も書きますが、実際中身はどうなるかわからないです。予告はあくまで予定です。ご了承あれ。

それでは最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました。
感想、コメント、お待ちしております。ワークレットでした。

 

<次回作予告>

「ハチと小日向雄真魔術師団」のキャラクターがお送りするアフターショートストーリー!
色取り取りのエピソードが、風景が、再び幕を開ける!

「……恰来? どうした?」
「ちょっと待ってくれ。おかしくないか?」
「おかしい? 何がだよ?」
「俺は友香一筋なのに、どうしてやきもちを焼く必要があるんだ?」
「……は?」

結ばれた二人が思い描く、ささやかな夢の日。

「あの、庵司さん」
「……今度は、何?」
「もしも、ですよ? もしも、その……庵司さんが結婚するとしたら、私と野々村さん、どちらがいいですか?」
「いやあのその選択肢何かおかしくね!? 二択なの!?」

当たり前の日々と、当たり前じゃない日々の、辿り着く未来。

「……ごめんなさい。わたし、こんな話ばかり。つい思い出してしまって」
「――いいよ、話せよ」
「え……?」
「俺、この状態じゃ動けないだろ。だからお前の話、聞くしかないんだよ。だから――好きなだけ、話せよ。
こうしてる間は、聞くからさ」
「……雄真さん」

幸せになることを決意した少女の、素敵な一日。

「いかなる処罰も受けますし、責任も私が取ります。――ですから、最後まで居させて下さい」
「錫盛……!? あなた、本気でそれを言っているの……!?」
「はい。私にとって、この瞬間は、それ程までに価値があります。――最後まで居させて下さい。お願いします」

出会い、始まり、そして想いが通じた瞬間の、思い出。

「俺は、知ってるよ。――盛原教授が、楓奈の父親として、ちゃんと楓奈を見ていてくれたこと。
……ううん、俺だけじゃない。あの場にいた、俺の仲間達は、皆知ってる」
「……雄真くん」
「揺るがない事実は、悲しいことや、残念なこともあるけど――人として、愛してくれていたことだって、
大きな事実なんだ。盛原教授のことが、お父さんのことが好きなら、迷っちゃ、駄目だ」

向き合わないといけない事実と、一緒に向き合ってくれる仲間達。

「なんつーのかな……もっとさ、お前の思うがままに、書けって」
「私の……思うが、まま?」
「作ろう! 作らなきゃ駄目だ! とかじゃなくて、ありのままの想いをさ、書いてみたらいいじゃん。
――今のお前なら、絶対いい物が書けるって」

瑞穂坂に再び、笑いと涙と、幸せの「歌」が、流れていく――


"Workret" Presents Next "Happiness!!" SS
「You and me, and our song」


「……杏璃、大変な事態が起きた」
「? 何よ、急にそんな深刻な顔して」
「春姫が……春姫が、壊れた……!!」
「……はあ?」
「どうしたらいいんだ俺は!? あれって俺のせいなのか!? 何だあの春姫!? 
まだうふふふふとか笑ってくれる方がいいよあれなら!!」
「ちょ、何があったのよ、落ち着きなさいよ!?」


こうご期待。
(あくまで構想の段階であって詳細は未定です)




BACK (SS index)